エイトメロディ エイトクルセイダーズ

雑事と買いためてしまった物の消化、が進まず、物やらせねばならないことが増える、のはいつものことで。

 とはいっても、ちょっと気分がのらない時には、やっぱり電子音がいい。

 Plastic Operator - The Second Man To Walk On The Moon

http://www.youtube.com/watch?v=mkmGlmMBljU&feature=player_detailpage#t=0


XTC    Outside World

 http://www.youtube.com/watch?v=7GBgWnYDVww&feature=player_detailpage#t=1


 喧騒の中をふらふらしているように気分が楽になる。

 ゲームをちょこちょこプレイしているのだけれど、いまいちはまれないのが多くて、その中でも短時間で出来るパズルとか音ゲーとかばかりをしてしまう。大してパズルゲームがうまいわけでもないのだが、パズルボブル(ひたすら泡を消す)とかコラムス(ひたすら宝石を消す)とかマジカルドロップ(ひたすらドロップを消す)ミスタードリラー(ひたすら穴を掘る)とか、反復作業がたまらない。

 ルミネス、というゲームも好きで、内容は時限爆弾爆破パズル、みたいなものなのだが、ぶっちゃけゲームとしてはそんなに面白くはないのだが、点数ごとに次々と音とグラフィックが変わるのがとてもセンスが良くてプレイしていて楽しい。単純な内容なのに(というかパズルはそういうものだけど)音が見た目が変わると新しい気分になる。それに、反復のゲームに、テクノ、ハウスはぴったりなのだ。

 高校の頃よく聞いていた、mondo grosso のlifeが入っているのもかなり上がる。
いやー本当に散歩とか電車の中で聞きたい感じの曲だ。short tripにぴったり。

http://www.youtube.com/watch?v=nDOUdLaz_W4&feature=player_detailpage#t=6


 そのルミネスのチームが作った、「エブリ エクステンド エクストラ 」というゲームをちょこちょこプレイしていた。自機を爆発させて、まわりの敵を誘爆させるパズルゲームなのだが、これも音楽がいいし、グラフィックもいい。それに、敵を沢山爆発させるためスピードを上げねばならないのだが、それに比例して音楽のテンポも上がるのがいい演出だと思う。当然スピードを上げると死にやすくなるのだが、死んだ瞬間にまた音楽のテンポが戻るのも、緊張感から解放されるみたいで、好きだ。


 ふと、した時の楽しみ。というかリラックス。たまっている本の中の一冊。安いから、とかいういつもの気のない理由で購入した、土門拳、文庫本の『古寺を訪ねて』

 正直土門拳自体は写真自体の腕に文句があるわけがないのだが、色気、が感じられないというか上質の広告、報道写真という印象が強く、作家性のようなもの(便利な言葉ですね!)を感じるほどではないのだが、文庫サイズに寺や仏像が収められたこの本は気軽に景色を楽しめることができた。

 最近お寺に行っていないなあ、と思う。でも、そこまでお寺が好きなわけでもないというか、お寺も高層ビルも教会も、無駄(を排した)な意匠というのは好きだ。特に、建築途中のビルがとても好きで、新宿のサザンテラス口の改築作業(? というか、いつまでしているのだろうか。個人的には俺が生きている間一生していてほしい!)部分がとても好きで、大通りから見るよりも、奥に入って高島屋側から見る景色の方が好きだ。

 むき出しの、無数の鉄骨がたまらない。

 この掌の写真集の中でも、おおきな亀裂が入っていたり、頭や腕が紛失している仏像の方がずっと素敵に思えた。顔の一部が欠損した梵天、だなんて、とてもセクシーだと思う。

 好きな人(人ではないが)の欠損、ジュネの言葉を想起する。「美には傷以外の起源はない」


 寺院と同じように、都会の風景は感動的に小汚く(小奇麗で)寒々しく好みではあるけれど、もう少ししたら、久しぶりにどこかに行く計画を立てなきゃなと思う。