天使は窒息して口から砂糖をこぼして、桂冠詩人は喉を切られる でも俺のせいじゃない

 眠り、倦怠感と焦燥が入り混じる。義務のようにイヤフォンや耳栓、錠剤、甘い菓子。甘い甘い歌詞。過食気味。

浜崎容子 - ANGEL SUFFOCATION

https://www.youtube.com/watch?v=NmkRe3X59gc

 スパンクハッピーの菊地が詩を書いているというか、まんまスパンクハッピーリスペクトのロマンチックで甘く痛い歌。

 夢眠ねむ コズミックメロンソーダマジックラブ
neetskills remix でんぱ組.inc #nemuqn

https://www.youtube.com/watch?v=JTF3NtzX9N0&list=RDJTF3NtzX9N0&t=23


 状況がどうであれ、キュートはキュートだという残酷さ。メロンソーダ頼みに、喫茶店行かない俺と?

Tomggg - Chocoholic

https://www.youtube.com/watch?v=YTVJ78mxc_c


チョコレートなら、一枚数十円のでも一粒数百円でも何でもかわいいおいしいいとおしい。砂糖を入れるためのカカオの口実。砂糖で人々を殺すためのカカオの策略。

 本の再読。好きな作家を読むと言うのは、つまり高校、大学で読んだ作家で大体カヴァーできてしまえるというのは、不幸なのか、どうか。映画や音楽や漫画とか好きな人がどんどん増えてくるのだけれど。

 もしかしたら俺が書きたいこと言いたいこと書いていること読みたい文章が決まり切っているからからかもしれない。

 川端康成の『雪国』をまた読んだのだが、ほんとうに、彼の人でなしと両立する気まぐれな愛情と良識はとても好き。好きでたまらない。
 
 人間が彼みたいな人ばかりならきっと素敵なのに。

 眠りが浅く、思考すること、思考しなければならないことに触れるのが困難で、愚鈍な意識のパッチワークで時間が過ぎるのを待っているような生活。でも、そんなのが好きなわけでもない。すきってなんだっけ。なんだっけな。なんだっけ。

 それを書かなければならないんだってきっと。酷い話を。酷い話、正直で素直で楽しい甘い話あくまで俺にとっての。現実はいつも嘔吐を催すでもダンスとチョコレートもいらないと思えるような錯覚だってある。甘い錯覚、酷い話。人間が生きねばならないなんて、無残に死ぬだけなんて、茨の冠の人のようにキュート。皆がね。

 それには精神の安定、生活の安定が必要で、要するに規則正しい生活や労働や食事や交友が必要で、そんなの出来たら俺はおれじゃない、けれど。

 明日はもっと悪くなるかもしれない。ただ、つまらないことを垂れ流すのも、備忘録にはなる。ちっとも俺は俺のことを信用できないけれど、信用しなければ多分小説と言うのは書けないのかもしれない、なんてのを三十過ぎてから感じる俺はなんて猜疑心が強いのだろうか。

 ひどいはなし

 ひどいはなし、甘い歌が肉袋の俺に棘を刺してくれる。茨の桂冠詩人になるにはまだまだ遠い。段ボールハウスよりも茨の方がいいよね、君はどう?