でぐちなし

 酷く調子が悪い。良くいく現場でミスをして、かなり罵倒された。俺が悪いので、それは仕方がないことなのだが、必死で色々取り繕って、空元気でやってきた、ヒビだらけの人間にとっては、もう、色々とどうでもよくなってしまった。お金をかせぐために、気持ちがぐらぐらぐちゃぐちゃになるのは、とても辛い。

 

というか、消化したいものがいろいろあるのに、横になることしかできない。それでも、生活費は発生するから働かねばならないし、俺が「健康的」に生きる為に、小説を読んだり書いたりしたいのに、エネルギーがわかない。

 今に始まったことではないが、色んなことがうまくいかなくって、もがきながらも、ずぶずぶと泥沼の中に沈んでいくのだ。

 お金をもらうということ、元気なふりをして、それ相応の働きをしなければならないこと。当たり前のこと。当たり前のことができない自分自身がほんとうに嫌になる。ひたすら、辛いとか哀しいとか虚しいとか、そういう感情がわき出て、薬で緩和する生活なんて、生きているといえるだろうか。

 芸術、花々、小さな錯覚。それらを感じられない位の状況で、でも、多分死にたくはないのかなと思う。分かるのは、出口がないことだけ。