セブドラのサントラのレッツワーキンって曲は古代祐三で好きだけど曲名は嘔吐

メンタルオシャカ「クリスマスクリスマスお釈迦様」って歌詞すら出ない位の不良品っぷりしかし面接には行く。一個目は15分で終わったが二個目は1時間かかった!!筆記とかテストなしで! 

 ともあれ、面接の際は嘘ばかりつく羽目になって辛い。でも、「ほんとうにちかい」俺なんてどこの会社も必要としていないし雇ってくれないだろう。俺のペルソナ。大人気ゲームの、メガテン派生のペルソナみたいなのがあればいいのにな、それか、イマジナリーフレンド作る努力しなきゃな。

 『猫の絵画館』という本を読む。これがかなーり良かった。良い作品が多すぎて、何を書けばいいんだって位、ほとんど全頁素晴らしい本だ。

 この本は日本人の描いた猫、日本画の猫が載っているのだが、猫って、油絵や立体よりも絵筆の繊細な描写や、全ては描かない中にいる猫、という存在が素晴らしく妖しく、魅力的だった。書き込み過ぎない日本画だからこそ、猫の面妖で愛らしくって不可思議な存在感を表現できていると思った。

 見るのに体力がいるなあ、と思いつつ、ダグラス・サークの『風と共に散る』をまた見る。幼馴染のふたりの男とひとりの女性との三角関係を描く。

 サークの映画、というだけでそれはもう素晴らしい映画なのだ。物語の筋なんてありきたりでも凡庸でもご都合主義でもいい。画が、動きが(ゴダールだったら音も)素晴らしければ十分過ぎるのだ。

 主人公の幼馴染、ダメぼんぼんが自暴自棄になり、昔の関係に戻りたいという趣旨の「あの川辺へ帰りたい」という台詞を言うのだが、思いがけず涙が出てしまった。

 戻れないんだよね。いつでも過去は残酷なほど甘い。けど、前を向かなければって正論、痛くって、受け入れられない時あるんだしばしば。

 後、主人公に叶わない恋心を抱いている、ダメぼんぼんの妹が、終盤で重要な証言者になるシーンがあるのだが、そこでの妹と主人公とを映すショットがとても良かった。彼らの心情をうまくとらえている。というか、メロドラマ的なカタルシスがある。同時に俳優の(演技力というよりむしろ)演出された美しさにくらくらする。

 サークの映画を見ると、満足して、疲れる。小津安二郎の映画みたいだ。人間が生きている(画が動いている!)ことの素晴らしさが迫ってくるからかもしれない。俺、引きこもり気味だけれど。

 でもさ、動物植物好きで、『世界の美しいハチドリ』と『美しいハチドリ図鑑』また借りてしまった。内容はどちらも最高だ。ハチドリ、欲しいな。

 てか、今年の俺の誕生日にハチドリのタトゥー入れようかなって思った。その考えは(イグ)ノーベル賞級の素晴らしい発想だったが、お金、どうしようと思うと思考停止する。酷い生活を送っていると、お金がなくなるというのに恐怖に近い感情を覚えるのだ。

 でもさ、ハチドリ位いいよね。頑張って、働かなきゃな。

 体調悪いと、俺最近一日中寝てしまっていて、日々を無駄にしていると自己嫌悪と虚無感で離人希死念慮コンボで終演トラジコメディ、なのだが、ホンマタカシの『たのしい写真3 ワークショップ編』面白かったな。

 その名の通り、ワークショップの様子が丁寧に描かれている本なのだが、ダイアン・アーバスのワークショップに触れているのも良いし(先日亡くなってしまった参加者・写真家の奈良原一高の本を読んでいたので、重なる部分があり、それも面白かった)ホンマタカシのワークショップの様子も見られて楽しかった。

 テーマと受講者の写真を載せているのだが、ホンマタカシの受講者の写真に対するコメントがとても誠実で的確だと感じた。彼は先生でもあるし、作品を目にする観客でもある(作品によってはとても感動できる)んだ。これを同時にきちんとこなせる人ってそうそういない気がする

 それは彼がニューカラーの作家だからだろうか? 均質な画面、というのはかなり意識しないと作れないだろう。俺はホンマタカシを超好き、ではないけれど、結構好きで、写真集も幾つか眼にしたが、もしかしたら俺は彼の文章や姿勢の方により興味を持っているかもしれない。足取りがしっかりしているし、軽やかに感じるんだ。俺が超好きな人ら、こいつよく生きてんな、みたいな人多くて(余計なお世話すぎる)、ホンマタカシのスタンスとかを見ると、ほっとするし、肩の力抜いて色々やろうぜって感じられて良い。

 あと、ワークショップって、いいなーって思った。お金があれば、俺も色々参加したいですけども、まあ、無理だな。それに、文学のワークショップって! ゲロは奇想、いや、ゲロ吐きそうな位困難だと思う。特に純文学とか書いている人間って、皮肉とか卑屈とかではなく、何かがアレだと思う。って、あんまり落ち込むことを書くのは止めよう。純文学(死語)書いている人って! 無駄なことしていて俺は好きだな!!!!!

 知らない誰かと出会う、ってのは大事なこと。(一方的に)知っている誰かと再開するのも大事だけれど。

 寝てばかりいるけれど、人でもイマジナリーでも作品でも、出会わなくっちゃいけないんだよねお釈迦様。