甘い危うさ

何か書かねばと思いながらも筆が進まず、その代わりにトラブルやらストレスやらでおかしくなる日々。いつもの日々、そんな日々から抜け出したいけれど抜け出せない日々。でも、その中でも何かを作ろうとできているのならば

 GREAT3のライブが一月にあるとツイッターで知った。俺が日本で一番好きなバンド。普段はライブに行かないのだが、先行販売に応募した。落ちた。開始時刻になったら即、一般に応募した。瞬殺だった。

 大好きなバンドのライブには行きたかったから、残念だ。でも、また応募すればいいと思った。彼らにはまだまだ活動して欲しい。いつかはその日が来るにしても、大好きな人達がいなくなるなんて、今は想像できないし想像しなくていいと思うのだ。

 小説は遅々として進まず。だが、たまに書ける時がある位でも御の字だ。自分の愚かな行為のために、書くどころではなかったのだから。

 書ける時は、楽しい。自分で言葉を選んで組み合わせている感覚、幸福な時間。でも、さぼっていたから筆の運びは悪い。やるしかない。やっていくうちにどうにかなることもあるし、何より楽しいから。

 最近スイッチのペルソナ5Rをやっているが、とても面白い。時間泥棒すぎるが、楽しいのだから仕方がない。個人的な好みを言うと、当時プレイした思い出補正もあるがペルソナシリーズでは2が一番好きだが、路線変更した3,4,5全て面白いというか、それぞれ良さはありつつも、ゲームとして進化していると思った。遊びやすさに加えてさらなるボリュームや変化がある。これはとても幸福なことだ。

 俺が学生の頃はスクウェアエニックスRPGマジ最高!といった感じでこの二つのゲームは面白いものが山盛りだった気がする。RPGといえばFFドラクエ最強。みたいな雰囲気があったが、今はそういう感じではないかもしれない。でも、昔も今も、この会社の名前を見るとわくわくする。つい昔のゲームばかりに惹かれるが、新しいゲームもやっていかなきゃなと思う。

 雑記。

珍しく部屋の掃除をしていたら、無くなったと思っていた、サバト館のマンディアルグの本が二冊見つかった。状態悪すぎるけど、本来はとても美しい装丁の贅沢な本。美しい本を所有する、無いなら作るって贅沢な行為だと思う。基本的に本は読めればいいとは思う雑な性格だが、これは綺麗なので欲しい

 休日に肉体労働でとても疲れた。読みたい本も雑務もたまってる。どうにか少し小説をかけた。 外に出ることにした。オモチャとかをかいたくなった。無駄づかいをしていなかった。少し前は必死になって家中のガラクタを売ったのに。その金で新しいガラクタを買う。馬鹿らしいがそれ無しでは生きられない

休日の陽光の下でヨラテンゴを聞きながら歩く。けだるくって寂しくって、中々好きだ。ベルベットのサンデーモーニングをサンデーに聞くような幸福

初めて見た音楽雑誌?表紙がgreat3だったので買った。2ndの頃1996年の雑誌。三人とも若い!!!インタビューに対する返答も若さ溢れる感じ。言葉について、片寄明人が あんまり口に出して言いたくないけど、テーマは一つ、純粋さと成長。成長することにより純粋さを失うけど現実に対する様々な感情を描きながら純粋さを再生していくみたいな ってなことを語ってるの、本当に胸に来る。俺にとって君にとって、最高の日本のポップでロックなバンドだよな!!

恵比寿 山種美術館『没後80年記念 竹内栖鳳』見る。竹内栖鳳だけではなく、横山大観川合玉堂他多数の日本画も展示。唯一写真撮影可能でポスターにもなっている斑猫がすごかった。生で見ると、動物のごつごつとした骨格と体毛の柔らかさを強く感じられる。幼少期に飼っていた猫を思い出した

他には「風かおる」という手前に笹の葉が描かれていて奥に小鳥が描かれている日本画があり、実物は手前の笹が厚塗りで描かれていて小鳥は少ない描写で遠近感と空間が感じられとても良かった。印刷では潰れてしまうから、実物を見られて良かった。

池から半身を乗り出した蛙が描かれた「緑池」という作品も見事。これはポストカードで、実物は池の濁りの緑が広がるような表現で、ぬっと頭を出した蛙との対比がとても上手かった。村上華岳の裸婦像も肉感と丸みのあるのに、神仏のような神々しさを湛えた女性がとても良い。

印刷された作品も魅力的ではあるが、やはり実物を見て感動できるという体験は素晴らしいことだ(印刷では絶対に色味や質感は変わるので)。美術館に行く喜び。

ゲーム音楽ディスクガイド』読む。ゲームのサントラは普通なら、ゲームをプレイした人が聞くもの。だが、この本ではもっと広い視野で単体の音楽としてオススメ、レビューを行っている。千近くのゲームサントラの紹介。とても読み応えがある。

名盤が沢山入っているが、当然収録数の関係でなくなく外した物があるとのこと。個人的には魔神転生2 バウンティソード・ファースト マッピーキッズ クインティ まもるくんは呪われてしまった エルファリア なんかも大好き。

 ゲーム音楽の本だけれど、それ以外の音楽についても言及が多いのがとてもよかった。特にポップンミュージック渋谷系への憧れと結実といった所に触れているのは、ピチカートやその後の渋谷系の感覚を引き継いだグループ大好きなので納得。


『俺たちの1000枚 10ARTISTS 100ALBUMS』読む。カッコイイミュージシャンが選んだアルバム紹介。とても面白い。中でも大ファンの小西康陽片寄明人のが好き。小西は毎回自分が全然しらないのを聞いてるんだって圧倒される。片寄はチェット・ベイカーについて語ってるのが好き、チェットのレコードを200枚位持っているという片寄。中毒になって酷いアルバムの中でも少しだけでも輝く物があるからそれでいいと語る片寄が好きだ。
二人共甘い声の危ういボーカル。大好きだ。

お昼ご飯は、昨日ドンキホーテで買った80円のチョコスナックパンと半額のカマボコ。社内食堂で包丁なんてないので、カマボコ板についたのを歯でこそぎ落とす。文明人とすることとは思えない。ipodからはALI PROJECT赤と黒が流れる。

日曜日なのに肉体労働で死ぬ。でも、久しぶりにあった人が9mmのライブにいった話をしていた。規制があり声を出してはいけないライブ(当時)。物足りないと思いきや、客席が静寂に包まれている中、演奏の音、個々の演奏がすごく耳に残ったそうだ。素敵な体験。俺のキャンドルにも灯がともる。

ストレスと体調不良でかなりヤバくなってきた。お薬飲んで満員電車。 でも、竹村延和聞いてるから少しは正気を保っていられる。お薬はたまに優しい。音楽はいつも優しい、感受性が息絶えてないなら。

 メンタルも体調もぐらぐら。だけど、書きたいものがあるとか好きな物があるって思えるとまだやっていけるような気がしてくる。甘い危うさ、俺も欲しい、書きたいな。