サンクユーフォー

クソみたいな、クソな気分が抜けず、思考を放り出していて、小説がちっともかけずに苛立ちがつのっていた、のだが、今日は調子が良かった、少し気が楽になった。借金を少し返したような気分になった。しかしこの形のない借金は幾ら返済しても元金は減らずに、再び期日は近付いてくる。でも、今日は少し楽になった、楽になったんだ。

 YMCK とDE DE MOUSEがシティ・ポップをカバーしたミニアルバムを、期待半分で買ったのだが、それがえらくよかった。特にDE DE MOUSEって誰だよ、とか思っていたのだが、(声は)可愛い女の子っぽいです。彼女がカヴァーした『メトロポリタンミュージアム』は久しぶりに聴いた。NHKのみんなの歌で始めて聞いた時から好きだった。超可愛い曲。YMCKの『BEAUTIFUL NAME』のカヴァーも超良かった。裸になって部屋を暗くしてイヤホンでIpod爆音で踊った。ピコピコ音最高。

 YMCKはサードアルバムも超よくて捨て曲なしみたいな感じだけど、特にMajor Swingって曲がいい。8BIT MUSICだけどジャズが好きな彼ららしいスイングする電子音。歌詞も可愛い。
「辛口 のライム の味付けで 知恵絞って 書き上げた言葉
そっぽ向いて 聞かない振りの 良い子ばっかり

甘口 のソウル 風味 の歌が 流れる 都会な店  
背伸びの 少女を集める 雑誌ばっかり

 ありきたり な表現 を避け さらなる 美学を追及
キャンバスを 見た人が問う 上下はどっち」

 久しぶりに聴いたPOLYSICSもよかった。アルバム名も『KARATE HOUSE』って、こういう日本びいきバカ外人センス大好き。DEVOを聞きたくなった。クラフトワークとかトランズアムもいーねー。SLIPKNOTのアルバムも『all hope is gone』とかってベタベタで好き。うるさくって頭使って文章書く時には適さないけど、元気出る。演歌とかメタルって、ベタな歌詞とかにキュンがムネムネします。「貴方を殺して私も死ぬわ」「豚糞の口を札束で塞ぎ殺せ」みたいな。

 きっと俺が音楽をしていたならこんな幸福な気分にはならなかっただろう。神経質で偏執狂なピアニスト、って憧れるけれど(指が長いからピアニスト向きだよ、と少年の頃おだてられた)楽器なんかできなくても楽譜なんて読めなくても、俺は裸でダンス。あー壁薄風呂なし物件に引っ越さなくってよかったー!