テーマソング

 お昼にやっつけ仕事。これで残りは月末の試験だけになった、のだけれど、早くも別の資格を取ろうと思案中。そんなぼんやりとした気分のまま、たまたまFCのmotherのテーマソングをネットで聞いて、俺のこの先もこんなかんじかなー、と思う。チープな音源に広がりのあるミュージック。
 
 ムーンライダーズこと鈴木慶一の作曲したmotherの音楽は素晴らしく出来がいい、のにも関わらず、俺はサントラを買っていない。さらに言うとムーンライダーズのCDも持っていない。友人からCDを借りただけ。美しい、力強いメロディに怖気づいている、のかもしれないし、特別な理由なんてないのかもしれない。きっと、ただの怠惰。

 でもやまだないとの共作漫画『yの思い出』は高校生のころからずっと好きで、「これがいつか 思い出なんかに 思い出なんかに 思い出なんかにならないで」と、ふとした瞬間に、想起する。ネタばれになるので、読んでほしい一冊。

 最近買ったoverrocketの、特に『popmusic』がやばい。田中フミヤ細野晴臣、電気、とか関係のグループらしく、それだけで一定以上の品質保証付き、みたいな感じなんだけど、その中身がYMO+プラスチックスみたいなサウンドでかなり好み。曲によってはスパンクハッピーモトコンポやYMCK入ってるのも、てか、YMCKがプロデュースしてるRAM RIDERの『PORTABLE DISCO』8BIT EDITIONもやばい。シティーミュージックみたいなポップソングとチープな電子音の組み合わせってかなり相性いいと思う(とか言いつつYMCKのシティ・ポップのカヴァーアルバムは思ったほど良くなかったけど)。ピチカートの初期メンバーの高浪敬太郎のソロとかアレンジして欲しい。てか、この人のファーストにも鈴木慶一は曲(作詞だけど)を提供していた。やっぱ、買わなきゃなー鈴木さん。

 なんだかここ二、三年は特にチープな電子音にはまっているような気がする。俺はゲームをしている時には大体消音にして、別のCDの曲でプレイしている。だってさ、RPGだったら同じ曲を死ぬほど聞くことになるし。だからゲームミュージックって、それに配慮されてるけど、でも、別の曲でプレイするって結構面白い。集中力のない、飽き性の俺にぴったり。

 ゲームの中で一番きく羽目になるのって、大体フィールドミュージックか、サガとかオムニバスのならその主人公のテーマソングだと思う。俺のテーマソングは、きらきらしていたり無愛想だったりする、チープな電子音なのかなーと思う。これはもう好みの問題だから好きとしかいえないんだけど、そればっかりにはまるのも寂しい話で、久しぶりにスタイル・カウンシルの超ポップな『My Ever Changing Moods 』とか聞くと、ムーンライダーズの楽曲みたいに、ちょっと合わないなとか思いながらも、素直にいいな、と思えたりもする。

 しばらくは俺のテーマソングは、俺の『フィールド』では電子音ばかりが流れるのだと思う。でも俺のテーマソングが別のジャンルになることを考えると、面白いような気がする。ニューウェーブからアフリカ音楽へ? みたいなベタな展開になったりして? ないとは思うけれど楽しめるならば幸いです。