キラキラキリストキラキラ

半ひきこもり生活を送っていて、勿論求職なんてしているかけもなく、自分でどうかなーと思い気分もあまりよくないのだが、今は書きたいものがあって、まあ、いいわけには丁度いい。

 最近一日四食摂っている。それも朝食抜きで夜食×二とかが多い最悪な感じの。食べものより物が欲しい、というのが少しは緩和されたのかと思えばましなのかもしれないけど。

 でも、ふと、アマゾンのこれまで注文したものリストを初めて見てみて、ちょっと引いた。350を超えていたの。これまでに注文した総数。え? 

 クレジットカードの履歴を確認すると、アマゾンで買物をしたのは半年前から。え? 単純計算で一カ月60も買ってる? そりゃありえないだろ、と思うと、持っていると登録しているのもその購入履歴(持っているリスト)には含まれているようで、それを減らしたらまあ、300位かな。ひと月50位か。あれ? 多くね?

 てか、俺はとても買物が好きで、一応東京に住んでいるので大体行きたい店にいける。店に入れば欲しい商品があれやこれや、だからネットでの注文はヤバいと自重していたのだ。

 でも今となっては無意味になった資格の為の教科書を買う為にアマゾンで注文をしてしまい、それからは自制しながらも、どんどん買えばいいじゃん、てか、これは「必要経費」だ、とどこかから声がして、この有様だよ!!

 すごいなーよく破産しなかったなーとちょこっとだけ思ったが、高い商品はあんまり買ってない(てか買ってたらやばいだろ)し、安いのばっか、一円の商品ばっか買ってるし!! てか、一円で(送料入れて341円とか251円とかだけど)色んな欲しいものが手に入るなんて、ヤバいなーと思う。色んな意味で。

 どの位自分が消費できているんだろうとか、どの位好きなことが(その時点の自分の)思った通りにできるんだろうとか、たまに考えてしまう。頻繁に図書館も利用しているのだが、タダで、様々な物を消費できる環境にいて、でも、それが血肉になっているのかは分からない。今の時代に生きている様々な人を俺はすごいなーと思う(当たり前の事ですけど)けど、ネットの無い時代の死体達が、今でもヤバい位キュートだと思う。

 かといってもう今更ネットとかのない生活は考えられない。消費しなくちゃいけないのだと強く思う。今はあんまり他人の小説やら映画やらにぶつかる気にはなれない。娯楽に立ち向かっている所だから。だから、音楽を聞きたくなる。楽しい音楽が。


 俺は一人で歩いているとipodと大抵歌を歌っている。でも、ミュージシャンを目指したことはない。音楽は聞く際に声量とかは全く気にしないので、別にやりたくないというわけでもないが、他人の素敵なうたを口ずさめるだけで、結構楽しめてしまうのだ。

 その時大体女の子のボーカルの歌を歌う。男の曲(勿論インスト含む)はシンクロ率が高くてやってられない。元気な時にして欲しい。作曲とかプロデュースが男の女の子の曲も、その大体が女の子の曲と思って、元気にでも人がいるし、小声で歌う。なるべく迷惑がかからないようにしたいので、車道が結構好きだ。

 てか、男率が高いのは、元気を奪う系のが多い。ああ、俺は自由だ、するべきことなんて何もないんだって分かるんだ、ああ、死んでもいいんだ。みたいなそっち方面で「中途半端に」元気な感じになるのが嫌だ(俺はけっこう元気です。こんな日記書けるくらいに)。

 英語で、多くの人が好き(嫌悪しないポップソング)だと思う曲とか歌うと、なんだか前向きになれる気がするのだ。
Vanessa Carton/A thousand miles
Norah Jones/Don't know why
Avril Lavigne/In my world
とか。
Patti Smith/Frederick
Hole/Celebrity skin
も元気になる。別に上手くなくていいのだから、気楽に。本当はJLOとかデスチャの歌を口ずさめるようになりたいんですけど、さすがにちょっときつい。色んな意味で。でも、カイリーの曲はかなり歌える。自分でごくまれにヤバいような気がするが、気のせいだきっとそうだ。

 多分英語が健康にいいのは(なんだこの文)、発音したときに下に気持ちがいいというよりも、俺が英語できなくて、歌詞の意味をあんま理解していないで歌えるからだと思う。


 でも、家にこもっていると歌ってるわけにはいかない(あんまり)。もっと、元気よく消費がしたくなる。

 てか、俺はそんだけアマゾンで注文して、さらに図書館を利用して、店でも買って、それでまだ買い足りないのは、ちょっと、アレなのかもしれないと思うが、依存症と呼ばれる人は借金をするらしい。買いたくてしかたなくなって。その基準でいくと俺は全然大丈夫。むしろ健全。自己管理ができている。言い過ぎた。
 
 でも、俺も買いたいものは買わなければならない。自己管理って、その分どの位抑圧していると思ってんの俺の自制心君。その分おしごと(HA★ME★TSU)が近づくから、自制しなければならないのは当然なのだが、どこかで、買いすぎてしまうことの恐怖みたいな物の前で、立ち止まっているのではないかと思う。

 で、またネットで、今度はオンラインレンタルに手を出してしまって、いや、別に大した金額を使ってはいないが、CDをヤバイ位聞きまくれて、とても楽しいことになっている。欲しかったものは無数にあって、とにかくわけわかんない状態になるべきだってそう思っても、中々そうはいかない、けれどそんな言い訳ばっかでいいわけじゃない。

 半ひきこもり状態のくせに、ここ最近はキラキラ・テクノ・ハウス・ポップスばかり聞いていて、capsule ,sweet vacation,aira mituki,immi,ram rider,YMCK,中田せんせーのMEGと鈴木亜美元気ロケッツ、とかちょっと自分で悪乗りしている感じで「キラキラ」したのばっかり聞いている。なんかひきこもって、もう一生寝ていたい、みたいな気分の時に前向きキラキラな曲を流しまくっていると、感覚がマヒして面白い。

 あ、別に前から好きですけど、とらどらっていうアニメの主題化のプレパレードとカップリングのカ・ラ・ク・リ、それとゲーム(持ってないけど)の主題化のコンプリイトはマジで、今上にあげたオサレ音楽(らしいです)が好きな人にも超おすすめしたいポップな曲で、とらどら自体はあんまり知らないが、主題化があまりにもツボだったのでアニメを何話か見てしまった。位、キラキラした感じの主題歌が大好きだ。

 ハウス・ダンス・ポップな曲と、ヴォコーダー、機械音の女の子はとても相性がいいと思う。てか、とても好きだ。初音ミクはその盛り上がっているコミュニティ外の人間なので、さほど興味はないけど。だって、俺が上にあげたヴォーカルの「声」よりも、初音ミクの方が魅力的だと思う? 嫌いではないが、そこまで好きな声ではない。人間っぽさがあったりなかったりのバランスが、多分、以前書いた、スパンク・ハッピー、相対性理論にも感じる危うさが、好きなんだと思う。

 女の子の高音を無理やり低音にできるのが、単純に高音が、そういう楽曲の魅力の一つと言って間違いないと思うが、で、男はどうすれば? 危うさは女の子にまかせっきりで、プロデュース? 

 ジュネとか川端康成とかみたいな「キラキラ」感が俺はとても好きで、こういうのを男の子は目指すべきなんだと思う。それはパンクに近いものかもしれないけれど(俺はこの二人とか、好きな多くの人が破滅的とか関係なくパンクだなと思うけれど)、パンクっていうか、誰かが何かをする時は、ジャンル分けなんて糞位だと思うべきではないだろうか。それがジャンルに区分されるのはまた別問題だ。だから、キラキラみたいな、そんな感じで、危うさを受け持てるように。

 その為にはどんどん消費しなければならない。何度もこの言葉は繰り返すべきだ。どんどん好きな物を消費し、捨てる、更新する。ハウス・テクノ・ダンス・ポップが悲しさを、危うさを帯びることが出来ているのならば、それらは消費され代価品があるにもかかわらず、それしかないと思い込ませることに成功しているのだ。その健康的な、俗っぽい(恒常性に満ち満ちた)そっけない感動は、自然がもたらす景色への没入のような、素敵な体験だと思う。保坂が自然を好ましく口にするよりも、嫌悪を口にするファスビンダーの方が好きだ。ファスビンダーの方が、自然を好きで嫌いなんだから、二つあって、いいじゃん。

 俺はまだ、消費の虚しさを十分に味わっているとは言えない。好きなものばかりの生活ではないから。キラキラの「アウラ(便利な言葉!)」を求めて。模造品なんてなくて、その上神様がいなくても、俺はキリストの顔が、好きだって言えるんだから、多分大丈夫なんだって、っててことでどうか神様。