ばかなはなし

 様々な些事がたまり、ぐずぐずした気分と季節、ってことでどうにかしようと、久しぶりにジュリーの「愛まで待てない」を聴いたら、改めていい曲だなーと思った。


テンション高くて 朝まで眠れない
ブレーキぎりぎり 瀬戸際越えてもまだ
darlin'you カラダが加速してる

愛まで待てない 君しか要らない
今すぐ逢えなきゃ 僕は灰になる

 ジュリーが歌うと、ロボットアニメの主題歌みたいな熱さと艶っぽさが同居していてすごく気分が高揚する。今はこんな感じのミュージシャンっていないのかな。

 彼の出ていた鈴木清順の『夢二』もすごく好きで、中年の、ちょっと線の崩れた、しかしまだまだ艶っぽいジュリーが陽気な色キ●ガイ役をしていて、すごくはまり役だった。

 俺は図書館をかなり利用していて、利用しまくっているから確実に覚えられているというか、俺専用のラミネート加工されたタグ(ゴムで束ねた本につけられている)まで出来ていて、なんか気恥ずかしくって、カウンターで顔を見ないようにしていた。

 図書館で借りる本は結構金出してまで欲しくない本も沢山あるので、そういうのを大量に借りるのに、余計にそれが強くなる、

 なのに、先日留守電にメッセージが入っていて、

「ヨナ(仮名)様が貸出処理をしたはずのリサとガスパールの大型絵本が館内に置き去りにされていましたのでとりに来て下さい」

 って、マジ羞恥プレイ、しかも親切な図書館員はわざわざカウンターで色んな確認とかをしてくれて、マジ勘弁でした。

 そのまま館内で本を読んでいると、ハーフパンツをはいていたせいか、ちびっこにすねげを引っ張られた。お母さんに謝られたが、ごめんよ、濃いんだよ俺。

 でもガイジン級に濃くなって狼男とかウルヴァリンみたいなのはいいな。キアヌリーブスみたいな超頬毛。俺も頬毛生えてるけど、むさくるしいので剃るようにしている。かっこいい狼男か改造人間への道は遠い。

 そんなゆるい頭にぴったりの、投げ売りされていたpspどこでもいっしょをプレイする。人間になりたいペットのネコに色んな言葉を覚えさせるゲームで、当然俺が入力した言葉でネコのおしゃべりが変化するのだが、



 「カイリューポケモン)」に乗って「地獄の季節(ランボーの詩集)」を読んだらゲロはいたにゃー

 「ドンキホーテ」に行くときに「コムデギャルソン」を着てないと「十字軍」に笑われるにゃー

 「メタトロン(偉い天使)」くんが「聖痕」をさわってくるのにゃー。「メタトロン」君のえっちー「虎彦」も注意するのにゃー


 「ニヒリスト」と「アスモデウス(わるい悪魔)」からヨナ(仮名)を守ってあげるにゃー 

 とか言って、しかも挨拶の台詞を適当に入力したから、会話の最中や最後に突然「資本主義の豚め」「諸行無常」「抽象表現主義」「茶番はそこまでだ」とか言いだして、もう、

 一人でにやにやしながらそれを見ている俺はかなりキモイわけで、正直てにをはゲームでしかないからすぐ飽きるだろうけど、でも、しばらくにやにやしてます。