インスタントロマンチック

 朝から清々しい天気。最近は過ごしやすい気候が続いているような。朝に郵便局にダンボールを持ち込み束の間、すっきりとした気分。



http://www.youtube.com/watch?v=gcGvAWXgJv4&feature=player_detailpage#t=6 、

LAURA NYRO luckie

みたいな気分だ、束の間。

 caravan のlonesome soul survivorも聞く。



 lonesome soul survivor 
 狭間やしじまをサヴァイブして
 辿り着けるかな


 ローラ・ニーロに似た、艶のある、力強い歌声。って、この曲youtubeにないっすね。代わりの曲を。ちょっと、ロマンチック過ぎるかもしれないけれど、たまにはこんな曲も。



http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=oO0nw57eLmQ#t=35

 渋谷のセンター街の入口に、グランド・セフト・オートの最新作の大きな広告があり、ほぼ禿げそうなおっさんが嫌そうな顔をした広告がでかでかとプリントされていて、アメリカ産のヤンチャなゲーム(世界中で大ヒットしているが、内容がやんちゃすぎて18禁で、州によっては販売禁止などの騒動があった)のフリーダムっぷりは面白いなと思う。

 独自の進化、なんて目にすると理系では全然ないのだが興味がわいてしまう。それにいたった憶測などを目にするのも楽しいのだが、所詮憶測や推論では限界があるのだし、あまり深入りせず節度を守って、その記録を淡々と記述、記録し続けるといった態度の方が見ている方としては好ましい。

 でも、創作の、ゲームの中なら、もっとサービス精神溢れる設定の方が。

 スーファミで46億年物語というソフトがあって、最初は貧弱な魚なのだけれど、どんどん相手を食べて好きな形に進化していく、みたいなアクションRPGゲームで、かなり面白かった。特別な進化をすれば人間にもなれる。でも、動物、いや、めちゃくちゃに進化をした怪物の方が強いんだけどね! 変なリアリティがあるのもいいなと思う。(やったことないが前作に当たるPC版では人間にならないと、あと進化しすぎるとバッドエンドらしいが。)

 今だとプランクトンから進化して文明を持ち、宇宙に住むまでシミュレートするというSPOREというゲームがこういうゲームの中での人気作ということなのだろうか。制作者はあの有名なシムシティを作ったウィル・ライトで、俺はシムシティ自体はあまりはまらなかったが、シムアースという惑星を育てるゲームは、プレイした当時は下手だったが、結構好きだった。今、ウィキペディアを見たら、

 
システムは大陸移動説や進化論などの科学理論と、地球を一つの生命体と捉える作者ジェームズ・ラヴロックのガイア理論に基づいてつくられている。また、地球物理学、地質学、生物学などの様々な分野の知識が応用されている。

 そうで、今改めてプレイしたら別の楽しみ方ができるかもしれない。空想の、惑星シミュレーションといっても、やっぱり堅牢なシステムがあってのシミュレーションなんだよなあと思う。でもなー俺携帯ゲームばかりしてしまって、据置機でずっとゲームをしていない。惑星、手軽に作りたい。

 そういえば同時期に似たようなゲームで「テーマパーク」という内容そのまま、テーマパークを経営するものがあって、小学生のころ友人の家でプレイを見ていたのだが、ガキの口から

「ポテトは塩多めで。のどが渇いた客がジュースを買うようになるから」
「道に木を置いて客の退屈を紛らわせろ」
「入園料は少し低めで、客の財布を緩めて単価(利益率)の高いおみやげで稼ぐ」
「飲み物にはかさましに氷を多めに入れろ」
「交渉事の時はひきつけるだけひきつけてからさっと手を戻せ(手を出し合って、重なったところで決まるシステム)」

 とか、ガキの口からえげつない(というか、多分応用できる)経営指南が飛んでいるのは、今思うとちょっと面白い。そう、人情なんて入り込む隙間はないのだ! ゲス!

 最近、パンのおまけの特典を集めていて、というかたまっていて、欲しくもない、というか、俺がもってどうすんだというようなミッフィーのエコバッグに応募しそうな自分がなんか、やだ。

 でも、作者であるディック・ブルーナはとてもセンスがいい、そして愛情深い人だと思う。彼の自伝を読むと元々イラストレーターだそうで、あの完結でインパクトのある画面は小さい子にも分かりやすいし、大人が見てもすっきりとしたデザインみえる。(関連商品はいいのもあるが、でもブルーナが)

 暖かい色合いとシンプルなデザイン。文字を読めない子供でも、一瞬で何かが分かる、感じ取れる絵本としてイラストとして優れた本。当時は識字率が低い民衆に向けて、宗教画が独自の発展を遂げていったことを想起する。

 以前バイトでのちびっこへの読み聞かせで、ブルーナの絵本を読もうかな、と思いながら、当時マジではまっていた(今でも好きだが)リサとガスパールの絵本を読んだ。 

 画がとてもキュートなのもそうだが、話も面白くって、子供向け、と思いきや、
「虱が身体にわいてはぶられる」「知り合いのレストランに行ったら別の人が出ていて、オーナーが代わった」「日本旅行に行って、誤って倒れこみガイドさんを骨折させる」
 とか、微妙にきっついのが絵本の世界で展開されているのもいいし、何より、あのウサギでも犬でもないリサとガスパールが元気にパリで人間と暮らしているのが感じられるのが楽しい。リサとガスが学校のクラスにいたって、当然のこととして、誰もそこにはつっこまない。あり得ない光景なのに、なんかなっとくしてしまうというか。変なものをちゃんと許容する、ゆるくて暖かい空間。

 そういえば、アニメではらりってる感じのプーさんも、原作ではかなりそっけない、悩める青年めいていて、というか、クリストファー・ロビン君の持っている人形という設定をアニメ版ではいい意味でほぼ気にしていないというか、夢の空想の世界をディズニーのアニメーションで描いている。

 でも名前からして、トラだからティガーとか兎だからラビット、オウル、とかそのまんんまっぷりがいい味を出していると思う。

そしてプーは大人になってしまうロビン君から、「なにもしない」を「できなくなるから」という理由で分かれるのだけれど、ちょっときゅんとする。でもまあ、これをアリスの作者のように子供の為に書いたものなのに、文学的に読み解く、みたいにするのは行きすぎのような、感傷的すぎるように思う。本国でも色々あったそうだが、日本でも大江とか高橋とか。って、どちらも(ある意味)好きな作家なんだけどね! 感情におぼれるのに作品を仕上げてしまう、厄介な作家。

 そういえばあんなロマンティックな『ティファニーで朝食を』もカポーティの原作はとてもそっけなくて、所見の時はちょっとびっくりした。その方が好みではある、のだけれど、ヘプバーンがジバンシィの衣装でマンシーニのムーンリヴァーを歌う、なんて、なんて幸福でロマンチックな映画なんだろうと思う。嘘みたいな、嘘みたいなのがいい、良い映画。


http://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=6hTLrz7uzVs#t=3

 たまにはこんな映画もみなきゃなあと思う、のだけれど、というか、たまには映画のような、なんて女性の、かわいらしい歌

http://www.youtube.com/watch?v=p3ndwRSiQ-g&feature=player_detailpage#t=2


 映画を見た後鏡を見ると 女優になれない私がいるよ
 でも通りをとことこ帰り道には あの人と私の物語が始まるの

 オレンジ色した極楽特急に乗りこんで 彼に会いに行くよ
 すごいスピードで息をきらして あの小さな部屋へ
 心がここにない私に 何言っても無駄だよ

 小島真由美にしては少し珍しい、かわいらしい「恋の極楽特急

 少し、汗ばんでしまうのも、もうしばらくたらなくなっていくのかな、と思う。