いりあ どぅ きゃふぇ

枡野浩一のエッセイで、駄目男好きなK嬢という人がメインの回があった。

 K嬢は枡野に彼を「ミュージシャン志望」だと紹介する。

 「なるほど、それはかなり駄目だわ。私はワクワクした。これで将来はカフェを経営したいとか、映画に関わる仕事をしたいとか言いだしたら駄目な若者度100%だ。
「映画とりたいんだよね?」
 笑顔で彼に同意を求めるK。ああ・・・。実在した。私の捜し求めていたダメな若者が。

 何でこの若者(Kの彼氏)が駄目か、理由は書く必要が無いっすね。ここで「どこが駄目なの?夢があって素敵じゃん」と思った人は、駄目男好きな確率が高いでしょう(気のせいかもしれないが、女性でこういった職に就こうとする人は、男よりもずっと堅実であるように思える)おめでとうございます。

 俺はコーヒーが嫌いだ。だって苦いじゃん。砂糖入れまくって、良く分からない液体にしてから飲むよ、っつーか、何でカフェって幅をきかせてるの?オサレっすか?コーヒー?オサレ?ははは、んなわけねーべそれでさ、俺ね、カフェ、やりたいなーって、思うんよ。

 カフェっていうか、喫茶店ね、その名も「水喫茶」
 メニューは水だけ。水にこだわっているとか、ウォーターバーとかそんなんじゃなくて、軟水硬水水道水から選ぶの。値段は全て一杯三百円。店内は薄暗く、かける音楽はブリジット・フォンティーヌとブリジット・バルドーのみ、内装は美しいゴミ捨て場(は?)。やべえ、超行きたい、のは多分俺だけ。

 家でばかり本を読んでいると、外で本を読みたいな、という気分になったりする。でも、俺は喫茶店やカフェで読書をするのはあんまり好きじゃないのだ。椅子固いし、うるさいし(友達によると、スタバで読書してる人寝てる人は、席をあけて下さい、とかそんなんがボードに書いてあったらしい。それがスタバの常識ならかなりいけ好かないんだけどどうでしょ?他のチェーン店でそんなこと聞いたことない。混んでる時間帯のみなら分からないことないけど)。

 そこで、素敵な読書用の空間、ということで「水喫茶」を考えたんす。あっ、マザー2のストイッククラブとは違うよ、あれはスノッブ(本名すどうのぶお)の為の寒い空間だからね。あくまで読書、適度な雑音は、フォンティーヌの叫びやバルドーの下手な歌。いやーガチで熱いっす、マジおじいちゃんとコラボ、とかなんとか、計画だけするのはとても楽しい、誰か、水喫茶の開店を切に願う(こういう他力本願なのが・・・)。