おやすみなさいっていってもねない

しごとをしている人はみんなすごいなあ。

 俺も、一応しているんだけど。今日くじけそうになって、ふと思った。何回目だ?本当に、仕事を続けている皆様、すごい!すごいまじすごい!

 で、すごいすごい言ってても、俺はどうしようもなく、そんな時に修理中だったIpodが返って来てくれて、本当に助かった。

 ここ数日、高校の時に聞いていたブリンク182とかサム41とか、あと高校の時には聞いてなかったけどアンドリューW.K.とか聞いて、かなり気分がアガッた。ちょっと恥かしいバカパンクロック。てか、当時ハイスタとか好きでよく聞いてたん。「イェーイ」って言う為の音楽、大音量で聞くと気分が持っていかれるみたいで、晴れた。で、しばらくすると嫌な気分は戻ってくる。

 いつから聞かなくなったんだろう。彼らの音楽を素直に聞けるなら、俺、「しごとしてるひとすごいなあ」なんて思わずにすんだような気がする、けど、そんなこと思ってもしょうがない。それよりも、大音量で聞けば束の間でも楽しめることを喜ぶべきだ。

 きっと俺は音楽を作ってないから、色んな音楽に「イェーイ」と言えるんだろうと思う。だって、Ipodに入れたくないような、オリコンヒットチャートに並んだ「うわあ」な曲だって、その中のほぼ全て、口ずさんだら結構楽しめる自信があるんだ。耳に残るリズム、それだけで楽しめる、楽しめるんだけど、ラッドウィンプスを聞いた時に、大音量でも微妙な気分になった。佐々木敦が「静かなギターとかから徐々に盛り上がってサビでシャウトみたいな曲にはもうのれない」とか、そんなことをニルヴァーナの曲を引き合いに出して語っていた(と思う)んだけど、俺は彼らの曲を聞いてその気分になったのだ。のれない、いや、気持ちいいんだけれど、どこかで拒否している。俺は彼らの曲をIpodに入れるだろう、口ずさむだろう。だけれど、常に何かが付きまとうはずだ。

 ラッドウィンプス知らない人に乱暴に説明するならば、ハイスタ+バンプアジカン+ゴイステみたいな感じです。そうです、結構のれるんす、というか、俺が中高の時に聞いたら間違いなくはまっただろうと思う、でも、俺は社会性の無い、年だけ二倍中学生で、仕事に吐き気、無職生活を考えると吐き気、それで昔好きだった音楽にも、とか考えると、さすがにいたたまれない。喪失と無気力ばかりを実感している、なんて、感傷にもほどがある。

 いや、感傷でもいいや。無理に平気なふりしなくてもいいんだ。とか思うと少し楽になった。感傷の音楽、リチウムとヘロインでおやすみ。