定型句以外の謝罪方法は?

髪は伸びませんし、神様は現れませんでした。

 アルバイトってつくづく最低な行為だと思った。でも俺は収入を失うわけにはいかないし、犯罪行為もしたくない。

 労働は下品な行為だ、ということを口にすると多くの人の反感を買う。或いは俺のようなアレな人が温い対応をしてくれる。俺は大真面目なのだが。クソみたいな扱いを受け、クソみたいなことを喋ることが成熟の証だなんて!俺が可哀相ではなくても、俺の品性が可哀相だ。現代の日本でこういったことを口にするのがどれだけ滑稽なのかは、資本主義の日本社会が成熟しきっていることで分かる。「みんな我慢しているんだよそれが大人になることだ」って?そんなこと言う奴は品性に謝れ。労働は下品だ。下品なことばかりしていたら俺の品性が可哀相だ(きちんと、白痴以外はこなせる責務は果たしていますし、会話を試みても自分が人間でも機械でもない、ということを自覚するだけですので)。

 下品だ、下品下品。俺の顔も似合いの。

 
 しかし労働は俺に付きまとう。つきまとっていると思っているのは、どうやら俺に自殺願望がないからか、やったね!やっぱり死んではいけないよね!活字媒体では死ねとか自殺を進めるものが少ないのはなぜだろう?やはり責任を負うことになるからだろうか?てか、生きていても自殺しても、何も守ったことにはならないんだけどね。それだったら生きて苦しむ方がましかもね。

 ってのよりも、さっさと自死を選んだ人の方が子供っぽくて可愛いよね。可愛い。俺は可愛いのが好きだ。でも自分が可愛くないのは自覚しているんだ。でも「俺は醜いからきれいな物が好き」とまでは言えないんだ。洋服が好きだと言う時点で、自分の身体を憎悪しきっていない証拠だ。日本社会には憎悪が足りない。憎んでくれたら、蔑んでくれたら、俺だって人間的にふるまえるのに。せめて俺一人でも、憎悪を大切にしようと思う。別にそれが他者への侵害に繋がるとは限らないし、てか、そんなに吐き気を起こさせる人のことを思ってなんかないし。

 蔑みだけで生きていけるなんて、二十四(!)の俺は思っていないけれど、最近自分が蔑みをないがしろにしていたのだとは反省した。自分を他者を、生きようと、許そうと思うと蔑みがおろそかになる。自分が、人間よりも品性の方が大切だ、と一瞬でも思えたことを大切にしようと思う。俺はここで品性と蔑みに謝罪する。ごめんなさい。