下を向いて歩いていたら

腰の具合が悪い。元々ヒョロガリで運動嫌いな上、常に猫背気味だったけれど、とうとうツケが回ってきた。とは言っても、ぎっくり腰になったわけではない。俺と同年代の人でもぎっくり腰になった人はいて、数日間ずっと寝たきりらしい。しかも再発しやすいそう。ヘルニアだってそうだ(これも周りにいる)。それに比べたら、にしても、俺は自分の健康を過信している。腹筋を鍛えると腰にいいらしい。してないけど。

 課題をこなすのと、頭を使ったり、使わなかったり。というか、もう色々とあり、先日とうとう女神転生のストレンジ・ジャーニーを購入してしまい、悪魔のゲームに気がつけば四十時間も夢中になってしまった。恐ろしい。面白かった。天使と悪魔(秩序と混沌)と「遊ぶ」のは本当に、面白い、ゲームだ。

 本当に、なんで神様が、絶対的な存在がいるお話を書けないのか、ふと、そう思う。多分安定した収入があれば平気なのかもしれないが。

 先日話をした、少し年下の人が、自分には借金がある、と告白した後で、欲しい物は我慢できなくて、と某家電量販店の袋を見せ「買っちゃいました」と明るく言うのに、少し衝撃を受けた。俺は借金する位なら死んだ方がまし、と考える方で(実際にはしないだろうけれど)こういうよく言えば前向きな人に好感のようなものを抱く場合が多い。

 我慢できないことがあるとしたら、その解決方法は生に対して消極的な手段を選ぶことの多い俺。それで逃していった物は多くあるだろうが、後悔していない、今は。

 やらなければなら無いことなんて何もない、としばし、理解したような心持ちになれる時がある。にこにこする機械を目指すことよりも、小説を書かなければ、と思う。そんなに進行状態が悪いわけではないけれど、課題のことばかりが頭にちらつく。丁度労働に関する、嘲笑に関する小説を書いているので自嘲の手段としては相応しい、にしても自嘲にも通じる(狂言)自殺の品の無さは自涜に通じるものがあるなあと感じ、できれば怒りのない日々を過ごしたいのだが短気はこの歳になってもやはり直らず、下を向いて歩くのも直らず、でもそれでもやっていけるしやっていっているんだと自らに言い聞かせる新しい暇つぶし、新しいディーエスのゲームを、購入しなければと思う。