君は星々の息子。僕は最近夜が怖い

 やはり眠れないのが辛いというか、一か月半位、朝の4,5時にならないと眠れないとか、おかしいだろ。薬ももらってるのにさ。好きだったはずの、深夜の2、3時が、怖くなってきて。お腹もすくし、誰にも連絡できないし。

 自分の具体的な身体とかにかかわることは今まで書かなかったりぼかしてきたが、どうでもよくなってきた。良くも悪くも。


あ、今更ですが、ハイスタンダード! 16年ぶりのCD発売おめでとう!嬉しくなる。正直、昔の方が好き、なのだが、そんなのどうでもいい、好きなバンドがまた音楽やろうぜ、としてるのが嬉しい。

俺が一番最初に勝ったCDはお兄ちゃんに買った、ハイスタのアルバムでした。


 背中にタトゥーを入れている人、の漫画を沢山見ていたら、自分も入れたくなってきた。はい。馬鹿ですねー。この状況で。お金が少しずつ溶けて行く状況で、墨入れたいとかねー

 でも、何度も夢想する。自分の肌の上に、花々が、キリストが、天使が、悪魔が、星々が刻まれるのを。


 俺は今胸から腹に大きなの入れてるが、背中で小さな柄はあまり思いつかず、大柄で入れるとしたら、やっぱり料金が、どう考えても、安くて2、30万は越えそうだし、20万あったら、おれ、音楽聞きながら、小説書いたり本を読む方がいいかなー。

 だから、がっつり金かけて墨入れてる人は、(個人的には見えないところに入れてる人が)かっこいいなーと男女問わず思います。はい。

 だって俺、死は労働よりも尊いと思ってます故。切られるな。働いてる、つまり、これを読んでいるあなたに。

 グッチが映画休止しているみたいで、エルメスの映画見に行く。何度も書いているが、タダだから。あとエルメスのは普通に見たい、尖ったセレクトが多いのだ。


 先月のは『渦潮』という、イギリスのモノクロ映画で、野心家の女性が、年の離れた大富豪と結婚しようとするが、ある島で悪天候に見舞われる。

とても富豪がいる場所へ船を出せる状況ではなく、彼女は焦るが、そこで出会った性格の合わない男性と恋をしてしまって


 という、あらすじで最初から最後まで分かる映画。最後は抱擁(キスもかな?)でも、楽しく見れた。様式美、というか、俺、モノクロの映画大好きだ。あと当時(1945年)で、奇をてらわずにしっかりとした画面だから、安定して見られる。

 それで、今月のがマルコ・フェレーリの『ひきしお』

 この監督、俺が大学時代に授業で『ハーレム』を見て以来、十年ぶり以上の再会なのだ! DVDとかでは販売しているかもだが、なぜかレンタルになく、
六本木や渋谷の大きなツタヤにも、数社のネットレンタルで検索してもなかった、自分にとっては十年ぶりの再会!! なのだった。


 しかも、若い時代のカトリーヌ・ドヌーブが出演していてとても美しい。トリュフォーの『暗くなるまでこの恋を』のドヌーブもとびきりキュートだったが、一瞬のきらめきはこっちに分があるだろう。

 雑なあら筋は、恋人とケンカして無人島にきたドヌーブ。そこには男がいて、家もあった。

 という、無人島物に見えて、ブルジョアジーの奔放なお遊び、という体で、正直これだけではいくらドヌーブが美しくてもドラマ性がなくて退屈していたら、ほんとの後半で、

 男は妻帯者で娘もいること、妻との関係は冷え切っていることが分かる。

 そして、ご都合主義的に、食事中にいきなりドヌーブが現れる(こんなことごちゃごちゃいうよりも、スピード感の方が大事かもしれないが。男が著名な○○とかだから、ほんとはブルジョアなドヌーブも探せるとか伏線あった方が、とも思う)。

 そしてラストは、二人で結婚式らしきものをして、フライトをする、みたいな場面で終わっていて、

 俺の中では消化不良な点もあるけど、ラストには、不満はない。結婚していても美人の愛人がいても無人島を行き来できるそうな所得があっても、飛び立とうとしていても、『出口なし』なのだ。

 カフカの城、よりは、不思議の国のアリスの方が好きだ。ついつい、ロマンティックな部分は削られて、ナイトメア大好きっこになりがちだが、陰気で大好きな文学者とも付き合える体力をつけるために、ラジオ体操してます