ずっとリハビリテーション

 不安定な雇用に決まって、とりあえずは働きながらも慣れないのだけれど、仕事を楽しむなんてごく一部の人だから、それは当たり前のことだと思う、位には思考がマシになった、というか、金がなければ生きてはいけない。単純な話だ。

 それにしても、本当に必要最低限の物しか購入できない生活で眠ったり何もかも嫌になったり不安になったりしていた。その結果、欲しい物が浮かばなくなった。欲望が無いと言うのは、生きるモチベーションを失うことで、惰性であっても欲しいものがあるというのは大切なことだと思う。

 別におかしなことだけではなく、そういう時期なのかもしれない。単純に俺の中の色々な物が枯渇してきたり、社会的にもかなり微妙なことになっているのも関係あるかもしれないが。

 でも、浅い眠りを繰り返していると、色々な夢を見た。これから先の事。ふわふわとした不安と、それでもまだ諦めるには早いと言うような変な希望的観測が入り混じる。

 俺の狭い部屋の中には様々なものが置かれている。それらを半分以上処分したいような衝動にかられる。

 でも、無理に変わらなくていいというか、俺はやはり変わらないのだと感じる。
 大勢の人といると酷いストレスを感じるし、少しの音楽や文章やお金だけでその場をしのげる。そんな生活を続けていた報いが、じわじわと俺を蝕んでいる。自業自得。

 文章を書く気になれないのだが、文章を書くこと、小説を書くことこそが俺の世界へのリハビリなのだと、その意志は変わっていない。随分ひどいリハビリ。それを俺は怠けながらも続けて行かなけれならないのだ。