それではさようなら

色々とブチギレてしまったり、どうでもよくなったり、でもそんな気分に構っているのはバカだなあと思う。思ったからってどうにかなることなんて少ないけれど。

 とにかく明日は引越しで、少し、ぼんやりした気分だ。ようやくグーグル先生で家の場所を検索する。不思議な感じだ。いまだに実感がわかないけれど、しばらくしたら勝手になれてしまうのだろう。

 最近ラテンアメリカ作家の小説を適当に読んでいたのだが、俺の貧困な発想、太陽と貧困、犯罪、セックス、みたいなのがほとんどの作品で当てはまっていて、偶然というか俺のチョイスに偏りがあるのかもしれないが、気楽に楽しめた。

 南米の作家ではやはりボルヘスが一番すごいと思うが、すごいと思う作家って、その上好きでなければ気軽に再読できないわけで、ボルヘスも「いつかまた読まなきゃ」という山のようにある、無駄に更新ばかりがされるリストの中で眠り込んでいる。

 正直、すごい作家とかのを再読すれば新しいそこいらの作品よりもずっと豊かな体験、内省が生まれるものだけれど、やっぱり見たこともないものを見てみたいなといつだって、そう思う。

 音楽雑誌も文芸雑誌もほとんど読まないのだが、雑誌で髭のボーカルの須藤君(年上だが)が女の子バンドと対談をする、という企画があって、最初は先輩で男の須藤君がメンバーに色々質問をしているのだけれど、いつのまにか須藤君の恋愛話をするはめになり、年下の女の子たちに、

 二十歳のころ恋人に振られてしまって、友達に「このままひとりでいたら死んじゃうから一緒にいて!」と頼んで、友達にバイトを休んでもらって一緒にいてもらった、という話をしていてスゲーうけた。アホかわいい。ぜってーこの人は信用できると思った。アホだから。あと彼もカート・コバーンが大好きだから。

 http://www.youtube.com/watch?v=ElJY5Zw9Btg


 気持ちいい、テキーラ! テキーラ


 ひとつ、残念なことは、新しく住む場所が繁華街ではないこと(電車で十分ちょっとでつくけど!)。歩いては行けないこと。

 何かあったとき、歩いてipodと一緒に歌を歌って、暗闇の中の光るネオンや電灯を目にすると、何だか、どうにかなるような気がしてくるのだから。一度でいいから、ダン・フレヴィンの作品を目にしたいなあ。バーネット・ニューマンは川村で見たのだが、思っていたよりもずっとよかった。思っていたよりずっとよかった、って当たり前だがすばらしいことだ。ライトを、光を、電気を俺にも。



 http://www.youtube.com/watch?v=VlPgkaq2xmw


 たまには夏らしい、さわやかな曲を。高校のころよく聞いて、歌っていたなあ。確かボーカルがフランス人で、中学生みたいなかわいらしい英語で歌う、
 Can you feel my heatbeat when I close to you?

 こんなことを口にする中学生がいたら、どきりとしてしまうかも。大人でも、脳みそ中学生なら。


夏、というか、曲だけでもひんやりとした気分で。
 sadeの smooth operator live版 (CD版の方が好きだがyoutubeにはこれしか)

 http://www.youtube.com/watch?v=UFlyCcVYQCY


http://www.youtube.com/watch?v=CaVnl_CSNgY

クールな曲といえば、アルディの Jazzy Retro Satanasもとても好きだ。

 http://www.youtube.com/watch?v=W00hNRjLVnk
 
 あと、deee-lite のrunaway もすごく好きだ、というか、こういう系統の大好きなんだなと改めて思う。ソウルフルでひんやりとした、身体が動いてしまうミュージック。

 runawayしたいマジ。

 自分がそういう人生を送っていたか、と省みれば、及第点さえ取れない有様なのだけれど、できたら夏から、夏が過ぎたら、好きな音楽の真似事みたいな生活ができたらならと思う。あ、暑さが和らいだらシャボン玉でも吹きに行こう。