かわいいものが好き
可愛い物に目がない、一応いい年の男だし、自重していたのだが、最近買い物熱がヒートアップしまくっているのに伴い、そっちのほうもゆるゆるだ。
数年前は携帯にストラップをつけるのすら「男らしくないけん、おら すかんばってん(は?)」とか思っていたのに、受け入れたら、もう、便利便利、ストラップ(未だにガラケーなので)でも、扱いが雑で、マジで今まで十本以上ストラップをぶち切ったり、金具を飛ばしたりしている。
因みに今はミッフィーをつけてる。それしか家にないから!!! しかも片目がはげてしまってる…
セボンスター、という女の子向けのチープで可愛いアクセサリー(お菓子売り場に並べられるように、小さなお菓子付き商品)がある、数カ月前、魔が差して、帰りのスーパーで買ってしまった。
現在家にセボンスターと、アマゾンで安かったから注文したプレミアムセボンスターが三十個いじょうある…おっさんがセボンスター……きつい…でも、かわいい…
本当に、俺はキラキラしたガラスや宝石や鉱石や模造宝石やらが好きで、その殆どが女性向け商品だ。だから女性向け商品を買う羽目になったり、買っても自分では使えなかったりする。男向けのそういうのって、ハイブランドが出していたり、数が少ないしやけに高かったりするのだ…
でも、セボンスター、とかそういう商品を買って楽になった笑。自分で身につける、というか好きなテイストはモードやグランジで、セボンスターは流石にムリだが、ロリータ系のメゾンのアクセなら、そのアクセントに使えないこともない物も中にはあるし(すごい婉曲表現だな笑)
ギャルソンだってフリルが鬼のようについたシャツとか出してるしね!
数ヶ月前、ゲーム会社を受けて落ちた。ゲームは大好きだが、入ろうと思ったことはなく(集団行動が苦手だし、組織の中で自分の好きなことなんてできるわけがないし)、その時も数撃ちゃ当たる中の一つだった。
その時に企画書もどきを提出したのだが、自分が好きな感じ(需要がない)とは違う、美少女系キャラを好きな人を訴求対象に向けたスマホ向けゲームの企画を作った。特に、俺はほぼ見たこと無いが、セーラームーンやプリキュアに「本気でなりたかった」女性に向けて企画書もどきを書いていた。
それは、この世界の玩具、変身セットやティアラやブローチやペンダントは、異世界の少女たちが、闘いに負けて結晶化されて、世界に降り注いでいる、という設定のゲームで、
ゲームの始まりに、記憶のない女の子の主人公は、ネコの紳士に、「戦いに勝てば君は願っていた天使になれるんだよ」とそそのかされる。主人公は、疑いを抱きながらも、暗闇の広がる世界で、戦う以外の選択肢を与えられることはない。
何度も別世界の少女たちを倒して、宝石にしてばらまきながら自らをカスタマイズしていき、そして一定時間が訪れると(満月になると)正義のヒロインに「必ず」殺される (善戦すれば、次回プレイ時にボーナスがある)
そして主人公はまた、転生して、死ぬための戦いを繰り返していく。(その間に、新しい武器や道具や衣装をどんどん図鑑に登録したりできるのだ)
企画自体は全く評価されなかった、というか、単純にプレゼンテーション能力がないという評価(それを見るための企画書だ)で、ストーリー自体には当たり前だが、見るべきところはなかった(ぼくのかんがえた最強のファンタジー に付き合う会社なんてないと そのくらいは企画書もどきを作りながらも自覚していた)
でも、これを考えている時はとても楽しかった。この言葉好きじゃないのだが、まあ、中二病満載な、「正義のヒロインに裁かれるために、何度でも輝き、よみがえりなさい」というコピーを自分でつけて笑
あー自分ってこういう設定のが本当に大好きだなあ、と思った笑
というか、俺が好きになったマンガやゲームのキャラって、絶対に死ぬか消えるのな笑
というか、だからこそ、好きになってしまうのかもしれない。
基本明るくて熱血キャラとかすきなのだが、ネタバレも甚だしいが、ティーダやロクサス、特にザックスとか超好きだし、ザックスの出てくるクライシスコアなんて、ラストに本当に号泣してしまって、二周目が怖くてできない笑
普段はかなりドライというか、キャラ萌え、みたいなのが分からないのだが、死んでしまうキャラは、その一瞬の煌きに魅了されてしまう。
前にも書いたが、ローゼンメイデンも、一挙放送を横目で流し見していたくせに、一人だけお父様の言いつけを守り「至高の少女」アリス、になろうとする水銀燈(漢字とか微妙に違うかも笑)が主人公の真紅に負けて
「お父様 ごめんなさい」とジャンクになっていくシーンも、号泣した。
死は平等に訪れる。マンガやゲームのキャラクターでさえも、きっと。その中で自分の信念を貫き、散る姿は、本当に美しいというか、じぶんのツボにはまるのだ。
彼らのことを思うと、何だか不思議な気分になる。俺は彼らが好きだが、特に大号泣したザックスのグッズを一つも持っていない(単純にフィギュアのできがあまりよろしくないのに高いってだけなのもあるけど笑)。彼らを、俺はアニメとか大好きな人のようには愛せないのだと思う。
でも、自分も近い存在ではありたいと思うし、制作をしている時、素晴らしい作品に触れている時、ふと、錯覚できる時がある。
そこまで好きでもないショパンの曲を初めて聞いた時、俺は「いつまでも木漏れ日から逃げ出そうとしている」と、勝手な感想を抱いた。
30過ぎてセボンスター、でも、何でも、愚かというか、ヤバイな、と思うが、でも、かわいいなーって気持ちのほうが大切なのだ。可愛いとか綺麗とか、素直に、言える人でありたいなと、いっつも、そう思うんだ(場所はわきまえているが)
問題は金と置き場所だ笑