神様とセボンスター

 最近、ちょっといいことと、結構悪いことが重なり、久しぶりに連絡が来た人らやら、仕事やらでかなりバタバタしているというか、何かあーリフレッシュしたい、せねば!という気分だ。

 serphのアルバムを繰り返し聞いている。心が落ち着く。あと、女の子アイドルとか声優とかの甘くてハイテンションなのとか笑 しかも、その声優やアイドルの顔とか出演作品すら知らないのにレンタルして聞いているという薄情ぶり…

 最近モディアノの小説を数冊読んだのだが、ノーベル賞受賞、とのことだが(今更ですねー 俺にはあんまり合わないなーとか思いつつ、ほんと、俺に合うというか、胸を貫くような小説を書く人達は、死んでしまった人ばかりなのが哀しい。
 って、今の小説家を否定しているわけではないけれどね。単に、俺がやばい位好きな人に出会うのって、難しいという話。当たり前か。

 でも、友人にもらった漫画、『Dear my GOD』がめっちゃくちゃ良かったというか、つぼにハマった。BLだが、話がとてもしっかりしているので、苦手な人以外は読めると思う。

 あらすじ カルト教団に心酔しているリブを救おうと 教団に乗り込んだ神父のロースだったが、逆に囚われ監禁されてしまう。 中では麻薬のようなものがたかれていて、皆おかしな精神状態になっているのだ。 「つがいになれば2人とも救われる」
そう盲信したリブは ロースにドラッグを飲ませて彼を無理やり犯すのだが…

 というような内容なのだが、神父がきちんと彼を更正させようと、色々画策しているのも(神父だから当たり前といえばそうだが)いいし、そのうちに、知らず知らず、リブに深い感情を抱いてしまっている自分自身にも気づいて懊悩する。

  それと、不良少年のリブがいい。両親をなくし、満足な教育をウケられなかったのか、暴力や犯罪行為しか頭にないし、身体にはいくつかタトゥーがあり、それを切りつけ傷つけてぐちゃぐちゃにしたあともある。

 タトゥーの中の一つ、「マリア様」に傷をつけたことをロースに説明するとき、

 これはロースの信じる神様だろ? 
本当は神様じゃないけど姉ちゃんが好きだから入れた、 
教会は良い所だった でも、奉仕活動中に、姉ちゃんは乞食に刺されて死んだ。
ロースの神様は姉ちゃんを救ってくれなかった。
どいつもこいつも 偽物だ

 いやあ、本当に胸に来たというか、マジキモイことを言うと、はるかに恵まれているけれど、俺はリブ君との共通点が多くて本当に泣いたし、気持ち悪くなったし過去の思い出がフラッシュバックして、ここ一、二週間、やばかったです。
 
 あ、いつもか(笑


 話は、さわやかで素敵な終わり方なので、未読の方には是非呼んでほしいなあと思った。

 でも、俺にはロースがいない、ハッピーエンドなんて、とても考えられない。
 けれど、例えば、俺には無駄遣いを出来る少しだけのお金と、本を読んだり 書いたり出来る。
 
 タトゥー入れたすぎて困る。お金、稼がねければいけないのに、最近セボンスター買いまくり、家に80こ位ある、他にも色々買ってる。買わなきゃやってられない。

 バカだ。女児玩具のキラキラ宝石と、タトゥーのドクロやら聖書のモチーフの間で、なんとかやっている。
 
 救われたいなんて、思わないんだ。でも、神様とチープなキラキラが、俺は好き。