酔いたい眠りたい
僕は朝からおしっこ行きまくりでした。昼過ぎまでに4回もおしっこしました。僕の余生はおしっこ製造機として生きるのかなと思って絶望していました。その原因はジュース飲みすぎだということに夕方気付きました。
ジュース メイド おしっこ
悪い子のみんなはよく覚えておこう。ジュース飲み過ぎると排出されるんだ。豆知識だ。
飲み物のみまくり。連日お仕事。空いた日は面接、面接の後も仕事。なんて、働きまくっていた。あー俺マジ働きものやで、という思いがよぎるが、これ、社会人なら普通やんけ。
いかに普段の自分が働いていないか、と思うとやべーなって思うけど、やばいと、頭と予定スカスカだと、いろんなもの詰め込めるよ詰め込もうノイズ。
連日入ってた仕事が終わり、ビールで赤くなった顔で繁華街の歌いながら歩くと、幸福。
春でも秋でも真冬でも 愛はストリッパー
ってなんのことだよ、でも、かっこいいからそれでいいんだ。
中森明菜 少女A
普通の女の子なの ってさ、言いたいことは分かるし間違ってないんだけどさ、こんな17歳他にいるのかよって感じでほんといい曲。中森明菜すごいね。
暗くなった街で、明かりを避けて駅まで。家に着くころには酔いが醒めて、色々と忘れていたことが沸き上がってくるけどさ、疲れて、なんとかシャワーだけ浴びて、寝る。
やっと訪れた休みの日、何かしなきゃなあと思いながらも、結局何もせずに無駄にする。
そんなんよくないってことで、そこまで行きたいわけでもないけど、チケットを買って横浜高島屋へ。
画業と暮らしと交流 横山大観 を見に行く。
チケット代よりも俺の家から横浜への往復交通費の方が高いよって話。会場はかなり年齢層が高く、入りはほどほど。まあ、デパートの展示だしなあ、なんて軽い気持ちで鑑賞。けどさ、実物の墨絵を見ると、やっぱいいんだよね。
前半は大観のコレクション、後半は自身の画が展示されていた。
前半の大観のコレクションの中の作品。そんなに好みのは無かったのだが、夜桜 という作品(作者失念。美術館とちがい図録もらえない)は好きだ。
花弁が薄い黒紫色で着彩されていて、重い感じがしながらも、花弁の端の方は塗られてないんだよね。闇の中の桜という感じの重々しさと、ちらと感じる花の白さを感じられる佳作。
大観はタゴールとも交流があったそうで、掛け軸にタゴールがベンガル語で詩を書いたのも展示されていた。かっこいい。読めないけど。どうせならキャプションで訳を書いて欲しかったなあ。
大観の作品では 月下逍遥 という縦長の掛け軸の作品が見事だった。下の方に三人の古代中国風の風体の男、崖から伸びた樹、その葉は薄茶色なのだが、そこかしこに苔色の鮮やかな緑が散らされている。
空白の多い墨絵の中でうまく濃淡を配していて、鮮やかな苔色の効果もあり、月下逍遥という題がとても合っていた。
他にも動植物を墨で描いてるのがほんとうまいんだ。こればっかりは実物を見なきゃ分からない。売り場にポストカードがあったんだけど、全然違うんだ。印刷ではこの微妙な差は出ないというか、出せない。
こういうのを現場で感じられると、実物を見られて良かったなって思える。
でもさ、ネットが便利すぎて様々な作品だって本で触れることができるわけで、何もかもを味わうなんて難しいことだ。現物を見なくても、見られなくても、胸に刺さった大好きな物はいくつもある。
ただ、自分ができるのは、しなきゃいけないのは、面倒くさがらず、外に出ることなんだろうなって。
展示を見に行ってがっかりした回数の方がはるかに少ないからなー。そんなに見たくないよ、って思ってもさ。その金で時間で家でお菓子食べてたいよって思うけどさ。外でお菓子食べればいいべ。今日はたべっこどうぶつ二箱、横浜で歩きながらたべる、どうぶつ。
数年ぶりに来た横浜駅。背の高い建物が多くって、何だか慣れないなあって思うけど、新宿や渋谷に初めて来た人たちも似たような感想を抱くのだろうか。デパートの綺麗な身なりの販売員とマダム。街には路上の隅にたまる疲れたリーマンと若者。こういう猥雑なエネルギーっていいなって思う。都会好きなんだ。よそよそしくって、意外といいとこある、そんな感じだ都会。
家にいたら、寝ちゃうから俺。外でなくっちゃな。外で酔ったり冷静だったりしなくっちゃ。