リュックもロックも雑踏も俺に優しい

体調が悪くって、頭がぼんやりして、ぐらぐらする。そんな状態で仕事をしていたら、かなりミスを連発してしまった。しかも何日も。色々と、あっ、駄目だこりゃ、と思ったし、申し訳ないので、上司に自分の状況を説明することにした。

 自分のことを話すのはとても嫌だ。病気だからって、失敗が許されるわけではない。それに、休んでしまったら、お金が入らないわけで、緩やかに死亡コースへ。というか、これから先働けずお金が入らないのが恐怖でしかない。かといって、今の職場でミスをしてまで働くのは(打ち込み系なので、小さなミスが大きな問題になることがしばしば)難しい。

 最近は、少し無理にしてでも、外に出たり、展示見たりしていて、小説を書く準備を整えようとしてたのにな。どうにか人生立て直そうとしてたのにな。お金の当てがなく、薬飲んで一人で家にいると、ひたすら寝てしまう。ここ数日は、気が緩むと寝ていて、一日10~14時間くらい寝ていた。

 寝て、少ない貯金がすり減って、この先働けるかも分からないのはとても怖くって、でも、それを何度か乗り越えてきたんだ。でもさ、そろそろ、無理かもしれないっていう気持ちが強くなってきてるんだ。

 新宿に二店あるブックオフが一店舗つぶれてしまうからセールをしていて、山のように買ってしまった。マジで激安なんだ。安いのは数十円から! やはり、最終日近くでかなりなくなってた中から、買いあさる。

夢アド くるり bish アップアップガールズ チームしゃちほこ ゴメスザヒットマン 桃井はるこ A応P ミソッカス きゃりーぱみゅぱみゅ 後知らないビジュアル系……

 本も沢山かって、岩合光昭の動物の本 アイシングのお菓子の本 オスマントルコ帝国の展示の目録 花とテーブルセッティング 春野菜の本 薔薇の品種の本 長崎の山特集の雑誌 甲斐みのりのパンの本 宝石箱って喫茶店開業のコミックエッセイ パンのコミックエッセイ  世界の花畑の本 浅草の写真集 あんまり興味ない漫画やコミックエッセイ

 無限のリヴァイアスや昔の映画dvd

 これだけ買って三千円?くらい 安い! そして買い過ぎた!

  で、家に帰ってゲオから届いたcdをitunsに入れる ピロウズアリプロ、でんぱ、アイマスジャレコのサントラ

 そしてこれから図書館に行って本を12冊返して、12冊借りなくっちゃ。行きたい所なんてなくて、でも家にいたくないから、また、ブックオフのセールに行かなくっちゃ。

 消化しきれていないし、血肉になっていないのはわかるけれど、やらずにはいられないんだ。家の中はいつだって本が山積み。

 働けなくなるのが怖いというか、頭がおかしくなるとか、ひたすら寝続けてしまうのが怖い。それに抗っているつもりだけれど、どうなるかなんて誰も分からない。ずっと怖い。

 俺は最近、mtgというアメリカ産の長く続いているカードゲームの解説動画を見ていて、その中でとても丁寧な編集とストーリー解説(アメリカ産のゲームなので、熱心な人以外は断片的なストーリーしか分からないのだ)をしているのを楽しみに見ていた。

 youtubeのコメント欄にも、毎回丁寧な返事をしている人で、そのやりとり(俺以外の人とのコメントの)も楽しい。

 

 こういう交流手段を持つって、素敵なことだなあと思うんだ。で、俺が一番好きなのは、今、ぱっと思いつくのがジュネとか、ユルスナールとか、ミニマルアートとか、中平卓馬とか、ジャン・ユスターシュとか、初期のアラン・レネとか、なんでもいい、とにかく、もう、交流は絶望的だってことで、暗澹とした気持ちになる。

 昔の表現者について、詩人についてポエジーについて本気で焦がれている人ってどこにいるんだろう?

 好きだって、言えないのはとても虚しいことだ。

 明日から仕事で、どうなるのかは分からない。きちんと薬を飲めば気分は一応安定するが、副作用で頭がぼんやりしたりして、ミスに繋がるのが怖い、 休めば、なんて医者に言われても、お金を稼がなきゃならないんだ、俺 お金なきゃさ、駄目なんだ。

 怖くても辛くても誰も助けてくれないんだからさ、新宿に行って無駄遣いしてこなくっちゃ。大きなリュック背負って、行かなくっちゃ行かなくっちゃ。