おしまい

四月すぐに契約とは異なる仕事を紹介されて、すぐに辞めて、新しい所を探し続けている。でも、二十以上応募して全て落ちた。それだけ俺は無能で社会的には必要とされていないということだ。

単に応募している仕事に対して俺のスキルが低いとか年齢が高いからとかいうことでもあるだろう。

仕事を探して、何も手ごたえが無くて、薬を飲んで眠る日々。

これではいかんんと日雇いもしてみるが、体力がものすごく落ちていた。それに日給は税金で引かれてとても少なく、辛い。

思えば仕事を転々としていて、合わない日雇いで嫌な思いをしながら日々をすり減らしている。大学の時に躁うつ病になってから、十数年、日雇い無職求職中も十数年。

あたまが、おかしくなってきた。

好きな物が好きとは思えない。感受性の欠落、鈍化、それだけではすまず、俺は全くやっていなかったギャンブルに手を出し、多額の借金を背負った。

 自分の自由な時間の為にフリーターや派遣を選んだはずが、仕事もなく借金にまみれて制作もろくにできない人間に成り下がってしまった。

去年の夏、一応それを克服して、結構厳しくも時給の良い仕事を真面目に働いていたのだが、三月末で契約終了となった。

 また、おかしくなった。カードの限度額上限までギャンブルをした。払えるあてはない。

でも、お金をかけている時だけが、刺激を、人生を感じられた。

前までは、誰かの作品や自分で小説をかくことで物凄く楽しかったのにな、そういう人生なら、貧乏でも誰にも認められなくてもまあ、いいかなって思っていたのにな

 無職でギャンブル中毒。最悪で、惨めだ。それが今の俺だ。

一応、もう、しばらくはギャンブルはしない、したくない、でも、現実逃避をさせてくれるのは、俺を狂わせてくれるのはそれしかない。

とても辛い。毎日薬で頭を抑えるのを続けるのは、虚しい。十数年、色々ためして、それでもやめられなくて、虚しくて辛い。

ギャンブルは妄想を与えてくれた。

もしも、数ヶ月、一か月でも余裕ができたなら。

でも、そんなに甘いことはなく、俺の金はかけ続け、溶け続けていた。

もし、まともに働けたら、ギャンブルなんてやめて少しずつ借金を返済したい。

けど、躁鬱の薬や応募しても落ちまくることがあり、もう、精神的に駄目になってきた。

 俺は好きに小説を書いてきた。俺は自分の書いた小説が好きだ。

 こんな惨めな状況になるまでは、自分でそのことに誇りを持てるのならば、描き続けていられるならば大丈夫だって思えていたのにな。

誰にも必要とされない、お金にならない小説を出して(賞に応募するのは未発表の物に限られるから、公開しにくい)、それで、おしまい。

つらい、つかれた。もう、お金が無い。借りればまだもう少し生き延びられるけれど、それは虚しい延命措置ではないだろうか。

 精神的な不安と病気と、借金苦。もう、俺は何も生みだせないのかな、毎日金のことを考えながら、美しいものへの感受性も失っていくのかな。

 いま、その最中なのかな。

 俺は愚かで我儘な生き方をしている。でも、芸術は、誰かの、自分の作品に感動できてた。それだけは素敵なことだと言えると思う。

 ありがとう。さようなら。

 つらい、つらい、つらい、自分の愚かさで芸術を創作を手放してしまったのだ。しかも二度も!!!!

 もう年も年で、体力も落ちていて、必死で短時間とかの日雇いをしてもへろへろになる。仕事には受からない。受かっても些細な事で激高したり不安になり過ぎて、続かない。

 人間に向いていないんだ。それは、つらいことだ。でも、それでもみんな我慢して折り合いをつけている。おれは、しているようで出来ていなかった。

 ギャンブルでさらに破滅してもいいとおもっていたけれど、俺は芸術が好きだったはずだったのにな、大切にできなかった。

もう、体力気力はない、でも、支払いは待ってくれない。このまま借金が増え続けて、惨めに終わるのか。

あなたが誰かを、誰かの作品を好きになれますように。

俺も、前はそうだったよ