これは僕のせい

 小説を書くのも読むのも嫌、ならば、何をすればいいのだろう?隙間の苦手な俺はだらだらとした時間を過ごす、妄想する、ああ、『聖☆お兄さん(のブッダかイエス)』かロックマンになりたいな。

 一年程前に、年下の子に「俺大きくなったら(当時23さい)ロックマンになりたいん」と言ったことを思い出す。すごいな、俺、いや、すごいのはロックマンの方で、それで、俺が好きなのは断然スライディングとチャージショットが使えない初期の(1と2)ロックマンなわけで、耳に刺さる電子音の世界で、無残に死にまくって光の粒になるロックマンは、俺の憧れなわけで。

 暇つぶしが苦手だということに、ここ一、二年でようやく気づく。隙間なんていらない、隙間、なんて怖い。余りにも多い、優先順位の低い予定の数々に馬鹿馬鹿しさを覚えつつも、言葉の群れの無い生活なんて、怖くてやっていけない、怖い、から家中の電気を消して、裸で爆音のIpodとダンスダンスダンスダンス。

 シャワーを浴びて、扇風機と水とゆるいロック。どうやったらロックマンになれるかなと考えつつ聞くロックンロール、とても人には見せられない踊り(というよりも錯乱)の瞬間は、ロックマンをプレイした時の気分に似ていたかもしれない。そう、隙間にはロックマン、或いはブッダかキリスト。