馬鹿馬鹿日記

今日お世話になった上司に、一ヶ月後にバイトを辞めることを告げた。その人はとても良くしてくれた人だったから、やっぱり少し気まずかったけれど、こんな経験は数ヶ月に一度は経験することだろう、相手だって気にしていないはずだ。と数分後に思い直した、けれど、人事、とか、そんな感じの人とお話をする羽目になった。

 自分の言いたいことは大体言った。とにかく「お客様の為に」「皆さんで新しい○○○を作っていきましょう」とか言っておきながら、お客さんにまで「あの人感じ悪い」と言われたり(そんなこと今まで一度も無かった)、スーツの社員にだけ露骨にいい顔する人間の下では働きたくないのだ。

 でも、人事(っぽい)人と話し終えて、要は「超嘘ついたからやだーやめるー」ってことを自分が口にしているんだ、ということを今更自覚し、しばし驚いた。寒かった。

 未だ大家には連絡していないけれど、あと十日もすれば連絡をするつもりだ
「解約したいんです」
「あれ?一月前に契約更新しましたよね?どうかしましたか」
「どうかしているのか?」とバイトの帰り道に空想。

 かなりいい物件があったので、不動産屋に電話を掛けた、空室だった、けれど、フリーターと告げると芳しくない返事。アルバイトには貸せないと言われた。とりあえず明後日、向うとは言ったけど。

 今まで三つの賃貸マンションで一人暮らしを経験したが、どれもさほど苦労せず審査をパスしたのだった。オーナーがフリーターには貸せない、貸したくないなんて、少し考えれば分かることなのに。甘く見ていた、のはコレに限ったことではない。

 雇われ先や、社会に、信頼されていないと自覚するのは、気力を削ぐ。真面目にやっていると思っているのが無意味に感じられる。

 こんな些細なことで、感情の波が大きく振れる。元々そういう性格だと自覚しているのだが、ここ数日はとても酷く、浅ましい波間に翻弄されて思考ができず、いや、思考を放棄しようと努力していた。思考をまとめようとする「日記」なら書けても、文章なんて書けない。

 最近駄目人間系の出版物が人気で、駄目人間の生き様を摂取しやすく、読み捨てやすいように工夫され、流通、している。俺も立ち読みとかでよく読む。脳が疲れない読書だ。これも、その一コマ。