みんなと同じ速度じゃないから

パソコンが壊れた。三か月前にHDDが壊れて修理に出して、その業者があまりにもひどい対応でぶち切れ侍だったのに、今度はファンの故障で、メンテナンス画面みたいなのに強制移行」してしまって、もう、パソコンに詳しくない俺にはどうしようもなかった。


 てか、大事なデータも中に入っていて、バックアップとろうかなと思っていた矢先で、しばらく放心状態だった。あーあ、来月誕生日なので、自分にご褒美笑というか、行きたいイベントとかあったのになー

 でもいろんな意味でパソコンは必要なので、もう買うしかないかないし、というかパソコンって消耗品だってのは、半分理解しているのだけれど、あーあ。


 なるべく安いのがいいな、と思っても、あんまりスペックが低いのを買っても意味がないというか、しかも今,お店の人の話によると、XP終了で企業の買い替えでwin7が品薄気味で、俺は7を使っていたしそれがよかったけれど、結局数軒回って8を買うことにした。ふぁっく! 

 カードで支払い。支払いが後なのも、pcが壊れたのも、なんか現実味がないのだが、でもそれは現実で、今の軽量化した、それなりにスペックの良いパソコンを抱えながら、少し途方に暮れる。

 いやーでも落ち込んでいてもいいことなんてやっぱないわけで、こういう時はテクノなんて聞かないほうがいい。



http://www.youtube.com/watch?v=LNFKJjvZzAU
incl. - meg rock


僕らは無茶もするけど
泣きたいときには泣いちゃってall right
根拠のない自信でも
とりあえず'cos I'm included in your life

そんなことを誰かに言われた訳じゃないのに
自分で勝手に×にした

頭でわかることが心ではできてない
みんなと同じ速度じゃないから

しあわせの見本とか既存の意味に
惑わされてるうちは きっとすれ違う


こういうほんのり前向きなポップソングってすごく好きだ。元気をくれるし、何だかいまのきぶんにぴったりだ。


 少し前、知り合いになった人とカードゲームの話になった。てか、俺が中学生のころにめっちゃはまっていたマジックザギャザリングというカードゲームで、二十年以上の歴史があったり、プロツアーがあり、賞金総額数十万ドルだか、とにかくアメリカ生まれのパワフルで質が高くて、イラストレーターもアメリカの人を沢山起用していて、でもお金がかかるゲームだった。

 そう、数百万だかの賞金のゲームにふさわしく、トーナメントレベルのデッキを作るのに、十万、二十万は当たり前という阿呆な世界で、しかも現行のカードではなく昔のレギュレーションなら、冗談ではなくて、百万越えが普通という恐ろしい世界で。

 そう、中学生の当時から、「このとしでカードゲーム」なんてとかちょっと思っていたし(普通のゲームなら「みんなしているから」抵抗はまだましだが)とにかく金がかかるし、おもしろい。

 でも、高校に入って友達が止めてからはぱったりと止めた。たまーに、することはあっても、カードゲームなんて大人がするには敷居が高いのだ。するというか、相手をみつけるには。

 でも、マジックは金食い虫、ではあるが、安価でも楽しむことはできて、なんかお互い「なつかしいよね、おもしろいよね」みたいなことは言っても

 「プレイしようぜ」とは言いにくい感じで、でも、俺から誘った。彼は笑顔でそれを受けた。

 渋谷の唯一らしいカードゲームのカフェ・バーが併設されたショップで、コモンカードの山を買って、一つのデッキ(カードの山)を二人で取り合うという即席の方法で、(こういうルールのもあるが名称は忘れた)勝負。

 何が出るかわからないし、実力差とかお金をかけたさとかが出にくくて、五分五分の勝率で、まじで楽しい。

 そうだ、ゲームの楽しいのって、年齢とか立場とか関係なく、気の合う人となら楽しめるっていうことだと思う。

 束の間なら、ずっと、たのしいのが続くなんて。

 ずっと、ゲームが好きなことがつづけばいいのにな。


 なんて、終わってしまっても、晴れ晴れとした気分で。

 
 割とへこむと人には言わずにひきこもる系の俺だけれど、それよりやっぱ遊んで、その間にどうでもよくなるほうがずっと楽しいなと思う

 
僕らは無茶もするけど
泣きたいときには泣いちゃってall right
根拠のない自信でも
とりあえず'cos I'm included in your life



 俺の阿呆な人生を、俺はそれなりに好きだってことで。