くらやみなぐさみ

感情が死んでいる。とかく寝ている。ただ、もうそろそろお金がヤバイ。家の更新料と税金がまとめてくるから、それだけでも気が重い。しかも、また別の病院に通っていて、治療には一年近くかかると言われた、金が無いのに金がかかる予定ばかり。つまり、働かねばならないということだ。

 何で自分は働くのがこんなにも嫌なんだろう? 単にぐうたらで怠け者だということもあるが、それ以上に、自分が様々な嘘をついてまでお金を得たいのか、というおもいにかられるのがある。

 大小嘘ばかりついて生きていかなければ、社会生活なんて成り立たない、でも、俺は様々な事と生まれ持った酷い神経質から、そういった生活を送ることに非常にストレスがたまる。生きる目的や希望や惰性ですらいらなくなっていく。

 生活の、生きることの、物事の意味が剥がれ落ちて行く。そういった脳でつまらない嘘をついて労働に従事することは、頭がパニックになる。誰にでもできる日雇いの面接をして七個近く気持ち悪くなってしまって途中で退席した。本当にまずいぞ、と思った。

 美しい物を見る、自分で小説やらを書く、それが自分にとっての大きな慰めであった。でも、それも都合よく行く感じられるわけがない。むしろ、仕事や人間関係が良好であるからこそ、余裕があって、そう言ったものを受け入れやすい環境が整えられるだろう。

 ただ、自分には年々、そういった、社会生活や人間関係を維持する、ということに大きなストレスを、吐き気を、気が狂うような人間だ、ということを認めなければならないと、最近改めて思う。

 それでもまだ生きている俺。先のことは本当に分からない。宗教に関する小説を書こうかと思いつつずっと書いてなかったので、それは書きたいし、もっと資料を読み込みたいなあとも思っている。

 今も存在するシャーマンも幻覚キノコもドラッグも、新興宗教も、世界三大宗教も、愚かで真摯で哀しくてどうしても惹かれてしまう。きっと、その中の一部の人達は、俺みたく現実の社会では生きられない人達なのだろう。でも、俺は神はいないと思うから孤独だ。恐ろしく孤独。神様のことが好きなのに。

 自死のことを、たまに考える。考えると言うか、頭をよぎる。これが俺の選んだ人生なのだなと思うと、随分自分の甘えもあったと思うが、結構努力もしたし、いい体験もしたなあとも思う。

 先のことは分からない。ただ、今はこんな駄文を書き散らすことが、精神のささやかな安定になるのかなと思う。