I′m so happy because today i′ve found my friends they′re in my head

勧善懲悪覗機関

『酷い殺しも金故だ 恨みがあるなら金に言え』

仕事中に口に出したい

声に出して読みたい日本語っすね

 何かを買いたくてたまらなくて困る。消費するスピードよりも速く、色々な物を買ったり借りたり。だから本買う。本を買ってる時は、自分が豊かなんだって錯覚出来て良い。

nirvanaの大好きなlithium の歌詞が頭に流れる 
I′m so happy because today i′ve found my friends
they′re in my head

誰かの詩情が、熱量が、スカスカな俺の身体に火を灯すんだ。

赤瀬川原平×山下裕二の『日本美術応援団』『雪舟応援団』を再読する。この二人の本は、すなおで少し乱暴で、とても楽しい。一つの作品にまっさらな目でぶつかり、感動する、当たり前で大切なこと。赤瀬川が亡くなってしまったのは残念だ。

 この二人の文章のとても良い所は、自分はこの画は好きだとか分からない(分からなかった)と素直に言ったり、色々とぶった切ったりしているところだ。素直な意見はやっぱり楽しい。勿論、絵画を見まくった人の、暴言放言だからだけど(とはいえ、そういうのは本によっては少な目だ)。

ランボーの『酔いどれ船』にブルース・コフなる建築家が描いた抽象画らを合わせた奇妙な本を読む。大きなサイズと少ないページ数は絵本そのものなのだが、絵も、ランボーの詩も子供向けではないだろう。昭和の終わりに発行された本らしく、贅沢な本、時代と言うべきか。だってさ、絵本のような装丁と少ないページ数で定価3800円って書いてあったよ! サバト館もびっくり!

 心が腐って眠りすぎる。支払いのため外に出ると、アスファルトの上に寝そべる椿があり、正岡子規の句を想起する

朝な朝な 掃き集めたる落椿 紅腐る 古庭の隅に

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 日銭稼ぎで人と話す機会があり、自分(俺)の将来の展望について聞かれて言葉に詰まった(その人と多少仲良くなったのと、俺は色々とどうでもよくなっているのだ)。正直に通院しているし、一週間先、一か月先、二か月先のことでもう頭がいっぱいだ、というような説明をしたが、相手は当たり前だがそこまで俺の将来に興味があるわけではないから、曖昧な感じでその会話は流れた

 俺の良くない点は、目標がないということだ。いや、ないわけではないけれど、色々とうまくいかないし、色々と諦めてしまっている。だけれど、好きな物は沢山あり過ぎるし、挑戦しない人生なんて死んでいるのとほとんど同じようなものだ、多分。死んでいるのと同じなんだ、屍人なんだ俺。時折、人間のふりをして、きらきらしたものをかき集めるんだ。

 それが形になれば。

 でも、形になったところで、俺にとっての慰めでしかないのだ。

 いつもみているmtgのyoutubeチャンネルがあって、俺はその人が作る解説動画がとても好きで、コメントまでしている(youtubeのコメント欄に、自分がコメントするなんて思いもしなかったのだ。俺が書いても意味ないでしょ、って思うタイプなので)。

 でも、コメントに返事があると嬉しい。その人の動画のおかげで、俺はマジックザギャザリングの世界をもっと知ることができたし、彼のマジック愛が動画から伝わってくる。動画編集を楽しんでいるのが、マジックそのものを楽しんでいるのが伝わるのだ。とても素晴らしいことだ。

 俺以外にもその人の動画は好評で、グッド評価がとても多い動画だ。

 ふと、俺も似たようなことができたらな、なんて思いがよぎるが、俺が一番好きなのは、多くの人が興味がないものなのだ。俺は度々ジャン・ジュネマルグリット・ユルスナールが、ジャン・ユスターシュが、カール・ドライヤー中平卓馬が……と好きな人のことを言い続けているが、それは虚空のかなたにきえていくだけ。

 好きなことで色んな人と交流するって、すごいことで、楽しいことなんだ、きっと。

 将来どうするんですか、みたいなことを会って二回目くらいの人に問われて、俺は正直に「自殺することを考えたら、やり残したことを片付けようという気力が少しわきました。だから、悔いのないように片づけたいんです」とまでは言えなかった。言う必要もないが。

 ただ、もうこれではだめなのかもしれない。俺もなーもっと色んな人と会うとか、今とは違う勉強の仕方をしないと、寝て腐るだけだ。問題はお金だけど、まあ、いつも問題はお金だけれど……

 ただ、俺はその人の動画を見て、mtgって、ファンタジー世界って楽しいなーって思えた。それだけでも十分過ぎる。色んな悪人も神様もヒーローも魔法使いもいる世界。空想の中でなら、世界は無限に広がり、俺だってPWになれる! 

 俺は、ロリータの洋服が大好きだ。それは、彼女たちがある意味パンクで、生き方として、ファンタジー世界の住人を選んだ存在だからかもしれない。まあ、単に彼女たちの感覚が、かわいい! 着たい! だけでも十分すぎるけれど。

 いつだってかわいい ばかり考えていたい

 いや、考えていて欲しい

 それがとても困難で、嗤われることであったとしても

 俺に女装趣味はないので、洋服可愛いモデルの子可愛いなー位の感想で、所得があれば全身ギャルソン、ドレキャン、気が狂ったようなハイブラの服を着て過ごしたい。でも、そんな金があるわけがないので、俺は文章を書くしかないし(こういう雑文ではなく、小説を)、できたら、別に何かを作り出したいな。

 何かを作れたなら、俺はもっと生きたいって思える気がするんだ。